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第17章 探したよ…。

その頃

田舎町の駅前ロータリーには
都会のナンバープレートを付けた
黒いセダンが停まっていた。


田舎町にそぐわないその
大きな高級外車は
や毛に目立つ………。


『会長…。この田舎町の駅前近くに、暮らしてるようですよ。お探しの女性。』
運転手の男が
後部座席に座る
恰幅のいい
頭のハゲ上がった男に
そう伝えた。

『そうかい。こんな都会からクルマで何時間もかかる町で、マイコは暮らしていたか…。』
男はタバコをくゆらせながら
後部座席のスモークの貼られている窓から
外を感慨深く眺めていた…。