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義妹(いもうと) 舞ちゃん
第8章 ショップ開店。
『し、し、した、したしたした…下着ぃ?!』
タイスケは
吃りながら
マイコの質問を復唱した。


マイコは場所を
ショッピングセンターの
喫茶店に移して
テーブルをはさみ
向かいの席に座ったタイスケに
さっき購入した下着の入った
紙袋を渡した

『あ!お義兄さんだからできた質問だから、照れくさいので、袋からは出さないでね。袋の中を覗いてみてどちらがいいか、選んでみて。』

『あ…あのさ…マイちゃん? なぜに俺にそんなかと聞くの?っていうか、恥ずかしくないのこれから使おうとする下着を俺に見せるなんて…』

『やだぁ!お義兄さんってば。 だってこの下着を私が1回でも使用していたら、そんなの絶対に見せて聞かないわよ。新品だから聞いてるの!今後のために…。』

『えっ?今後のために?って!? …なにそれ?』

『ウフッ………。まだ今はヒミツ。 それよりも、ネェどっち?』

マイコはタイスケに
ノリノリで尋ねた。
独身男性の奇譚なき意見を
知りたかったのだ…

タイスケはそんなマイコの気迫に
圧倒されながら
照れくさそうに
赤面し
そして額に冷や汗を滲ませながら
袋の中をじーーっと眺めた。


『………………………………。俺なら…こっちかな?』

タイスケが
そう答えて選んだのは
マイコが生活感が
溢れてるほうがいいかもと気付いて
あとで購入した
普段使いのほうの下着だった。


やっぱりそうなんだ!
私の直感も捨てたものじゃなかったのね!!

マイコは
『お義兄さん、なんでこっちを選んだの?』と
生真面目なタイスケにとっては
拷問のような質問だということに
マイコ自身はまったく自覚を持たずに
タイスケに投げかけた。
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