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義妹(いもうと) 舞ちゃん
第12章 スペシャルプレゼント。
ん…?
あ………。
へぇ………。
あぁいい!

最初
タイスケは
太ももの裏側に伝わってきた
マイコのお尻の柔らかさに気を取られて
一瞬ドキドキと動揺したものの
マイコの女性ならではの細い指が
端的にタイスケの
背中のツボを捉え続けていることに
心地よさを感じ始めていた…


『マイちゃん、マッサージ本格的だね。 さすがに昔、都会でマッサージの仕事していただけあるね。確か【ほっこり庵】だったっけ?』

『うん。お義兄さん、よく覚えてたね。 ウフッ…』
マイコは
少し思い出し笑いをしながら
タイスケの背中を
持ちほぐしながら
話を続けた


『私ね…あの頃。 キョウスケに死なれて、まだ赤ちゃんだったリュウを抱えてさぁ、すごく肩にチカラ入れて踏ん張ってたんだよね。だからマッサージも勉強してさ… リュウと二人で生きてくんだ!ってね…アハッ』

『うん。マイちゃん都会で踏ん張ってたよな。』

『だけどさ… 出張マッサージの仕事って、誤解されやすいの。 口説いたり別料金出せば、性的なサービスしてくれるんだろうとっていうね……。』

『そうだったんだ… 辛かったねマイちゃん。』

『だからさ… あの頃…、たまに私とリュウを心配してメールをくれたお義兄さんの存在に気持ちが救われたこと… たくさんあったんだよぉ。 ホント…感謝してる』

『いやいや…俺はただキョウスケの奥さんと子供が、都会で二人で頑張ってたから… つい気になって…ハハッ…』

『だからさ… このマッサージは感謝のしるし。これからもお義兄さんのは、元気でいてほしいからね!』


そんな会話が
マッサージのなかで
タイスケもマイコの間に
繰り広げられた


そして
マイコは
『はい。じゃあ今度は仰向けになってくださいな。お義兄さん。』と
マイコは
泣きぼくろのある
可愛い瞳に笑みを浮かべて
タイスケにそう伝えた

マイコの笑顔に
タイスケは一瞬
胸がキュンとなった


マイちゃん…
こうして見たら
やっぱり美人で可愛いなぁ………。
タイスケはそう思った。
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