この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
秘密の師範と内緒の愛弟子(ビスカスさんのサイドストーリー)
第7章 婦人の悩みと殿方の困惑

「最近入った者は、ほとんど生けに……あちらでの任に就き終えてしまったの、だよ……」

 ウバシが腕組みして眉を顰めると、ネリも同じ様に腕組みしながら頷きました。

「『生きの良い子はもう居ないの?』とかなんとか聞かれてポロッと漏らした奴が居たのか、『特例で入った毛色の変わった子が居るそうじゃない。今度はその子をお寄越しなさい』と仰られてな」

 神妙そうに聞いているジャナは、ネリの下手くそな「御館様」の声色に、ウバシのこめかみがピクピクしているのに気付きました。が、勿論今は笑って良い雰囲気では有りません。

「いくら脅さ……馴染みの上客とは言え、口の軽い者が居たものだわn……なあ。厳重に注意して置かないと……」
「……ネリ先生?」

 事ののあらましが飲み込めたジャナは、ぶつぶつ呟くウバシではなく、元々の話を持って来たらしいネリの方を向きました。

「何だ?」

「経緯は、理解しました。……先生は、私が西に赴いた方が宜しいとお考えなのですよね?」

「ジャナっ!?」

「有り体に言うと、そうだ」

「ネリっ!!」

「畏まりました、了解です。参ります。」

「ええっ?!」

「そうか、有り難い!!……では、早速日取りを」

「ちょっとぉっアンタ達っ!!!!」

 弟子二人の間で自分をよそに淡々と進んで行く話に、ウバシは思わずブチ切れました。
/118ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ