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秘密の師範と内緒の愛弟子(ビスカスさんのサイドストーリー)
第7章 婦人の悩みと殿方の困惑
*
「氷みたい?冷たい性格ってこと?」
「いーや」
氷のようだと言った男は、ジャナに頭を振りました。
「性格も澄まし返ってて、冷たいっちゃ冷てーんだけど……本当に、触ると冷てえんだよ……なあ?」
比較的話してくれそうだと踏んで事情を聴きに行った同輩は、近くに居た男を会話に巻き込みました。
「ああ……そう言や、そうだったかな」
生きている人間には、老若男女を問わず温もりが有るはずです。それが、触ると冷たいとは、聞き捨てなりません。
「冷たいのは、どこもかしこも?」
「答え難いこと聞くなー、お前ー」
同輩は、色事めいたと言うよりも、苦笑に近い笑いを浮かべました。
「お前も行けば分かる事だし……女の経験有んだよな?」
「うん」
女の経験なら、産まれてから本日まで十数年程経験が有ります……女とするのではなく、女としての経験ですが。
「御館様は、ばいんばいんなおっぱいしてんだけどよ。それが、冷てーの。足先とかも冷てーんだけど、そんくらいの女は良く居るだろ?なんつーの?細くってしなっとしてて指先とか足先とか冷たいヤツ……俺は、ああいうのは、好きなんだよなー。こっちがカッカしてるとこにひんやりした肌が触ると余計いい感じにカッカするよな、なー?」
「……お前の趣味とは合わんが、そうだな。お胸は冷たいな……それと、中も冷たい」
「中?」
「女門だ」
「にょもん?」
「ぼぼだよぼぼ」
「ぼぼ?」
「あーもうっ!!」
不思議そうな顔をしているジャナを見て、同輩の男が焦れました。
「あれだよ、あれ!女の下の口だっつーの!!」