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秘密の師範と内緒の愛弟子(ビスカスさんのサイドストーリー)
第7章 婦人の悩みと殿方の困惑

(今日はなんて良い日なんだろう……!師範さま、ありがとうございます!ここに入門出来て、本当に良かったです!)

 ジャナはウバシに見当違いの感謝を覚えましたが、それが知れたら即破門されることでしょう。
 それに、よくよく考えたらまだ目的は達成されておりません。

「そんなに、冷たいんですか?」

(って言うか、冷たいとかあったかいとかあるんだ……女の方でも有るのかなあ)

 相槌を打ちながら、ジャナはふと疑問を持ちました。
 ジャナは女ですので、挿入した時陰茎に感じる温度が云々という事を知る事は、一生有りません。そして生娘でもあるので、挿入された時の温度云々もまだ経験が有りません。

(挿入された時の温感……そのうち何かで試してみよう)

 これまたウバシに知れたら脳天をかち割られそうな計画を抱いたジャナの耳に、大袈裟な嘆きが聞こえて来ました。

「冷てーかって?冷てーも冷てーよ!っとに萎びるかと思った位で……しかも」

「しかも?冷たい以外にも、何か?」

 眉をわざとらしく顰めて首を傾げるジャナにつられたかの様に、男もまた眉根を寄せてひそひそ声で言いました。

「……なんと御館様のぼぼは、冷てーのに、濡れてねーんだ。」
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