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秘密の師範と内緒の愛弟子(ビスカスさんのサイドストーリー)
第3章 少年の秘密
「あの……どうして…………」
「んー?どうして、なあにー?」
少年は、空のカップにお湯だけ注いで啜っているウバシを、おずおずと見ました。
「……どうして、私を、ここへ……?」
「うーん……ここに連れて来た理由は、いくつか有るんだけどぉ……」
ウバシは持っていたカップを置くと、少年の目が有ると思しき辺りを、じーっと見ました。
「まず、連れて来た一番の目的を、確認して置くわ」
そして、ふうっと溜め息を吐いて。
「アンタ、女の子でしょ。」
ウバシは、ぴしりと言いました。