この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
秘密の師範と内緒の愛弟子(ビスカスさんのサイドストーリー)
第3章 少年の秘密

「アナタ、あんなに強けりゃ、女の中じゃあ敵無しでしょう?何もわざわざ好き好んでこーんな男ばっかの中に入らなくたって、お家で精進重ねてったら、そのうちここに居る様な鍛えてるっぽい男だって、簡単に手玉に取れる様になるんじゃなぁい?」

 ウバシの言葉を聞いているのか居ないのか、ジャナはぽつりと呟きました。 

「……どれでもありません。」
「え?」
「私は、暗殺者でも、間諜でも、淫花でも有りません。」

 ジャナの言葉を聞いたウバシの眉が、ぴくりと動きました。
 暗殺者と間諜はともかく、淫花が男を蜜の罠に陥れる女を指すというのは、この地方の裏の世界での隠語です。
 普通の家の者がーーしかも、女の子がーー軽く口に出来る様な言葉では有りません。

「……じゃあ、なあに?……普通のお家じゃ、無いのよねえ?」

 目が隠されて表情の見えないジャナの顔を、ウバシは軽く睨め付けました。

「……家は、有りません。育ての親である師匠からは、私の親は流行り病で早くに亡くなったと聞きました」

 ジャナはウバシの方に顔を真っ直ぐに向けると、きっぱりした声で告げました。


「私を育ててくれた師匠の家業は、治療処です。私は、療術家です。」
 
/118ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ