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秘密の師範と内緒の愛弟子(ビスカスさんのサイドストーリー)
第4章 天女とじゃじゃ馬
「……分かったわっ……」
ウバシは、ジャナの熱意に折れました。
「でも、止むを得ない場合だけにして頂戴。付いても無いのに自分から玉だの竿だの言ったら、ぼろが出るかもしれないでしょ」
「理解しました。気を付けます」
「アナタ、男の子なら、良かったのにねえ……」
小柄で華奢で最年少で、性的な意味では全く無いものの、肉体への興味が旺盛過ぎる程旺盛なのです。男であったら貞操が危うかったかもしれませんが、少なくともウバシの頭痛の種は多少は減っていたでしょう。
「激しく同感です。師範さま」
性差別的な事を言われたのを全く気にせず、ジャナはこくこく頷きました。
「……私が男であったなら……または、もしも魔術か何かで、一時でも男になれるものならば……是非とも師範さまに、玉を甚振って頂きたいものです……」
「ぅぐっ?!」
夢見る様に呟かれ、ウバシは頭と肚と股間と胸が、一斉に痛くなりました。
「ああ……受けてみたい!金的への攻撃とは、どんな風に、痛いのでしょう……?」
元気だったら「その攻撃は性的にか?!性的じゃ無けりゃあ下手すりゃ死ぬわこの馬鹿者めがぁあああ!!」と突っ込みたい所でしたが、ウバシは既にその気力が尽きておりました。