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秘密の師範と内緒の愛弟子(ビスカスさんのサイドストーリー)
第5章 閑話 兄弟子夫婦のその夜の話
「いゃああ!!やあぁっ、ビスカス、やっ……あ、あぁん、あ、やぁあああん!」
「うっわ」
(んだよこれっ……さっきまで、こんなんじゃ、)
「く、待っ」
「やぁっ、イっちゃ……あ、だめ、いいのっ、そこ、だめっ……ぁぁああん、あんっ、あ、イっ……!!」
「ちょ……リュリュっ」
ビスカスはローゼルを呼びましたが、涙目で浅い息で喘ぎながら体を捩るローゼルには、自分に何が起こっているのか自分ても分かっていない様でした。
「ビスカスっ、ビスカスぅ、やん、いっちゃう、いっちゃうのっ……ん……んっ、あ……あ、やっ、ん!」
「っは……も、どーにでもっ……!」
「あぁああん!!やぁあっ……!!」
余計な事を妹弟子に真顔で吹き込まれたせいなのか、お嬢様ごっこのせいなのか、旅先のせいか、それとも、いつもの事なのか。
ジャナ曰くの猿似の兄弟子と天女様は、満足どころの話ではない、激し過ぎる夜の記録を更新致しました。
*
「……あー……すっげえキた……」
ビスカスは半分放心状態で呟きました。
様子の変わったローゼルは、内側の様子も変わっていました。しっとりと柔らかく温かく包まれて、擦られて締められてうねられて絞られるという、もう一回やって下さいと頼んでも再現出来なさそうな複雑な動きをしてきた女体の神秘に、ひれ伏してもひれ伏してもひれ伏し足りると思えません。
余すこと無く搾り取られた様にも思えますが、先程の妻の痴態を思い出すとまたむくっと反応しそうです。ビスカスは、己の欲の強さと業の深さにがっくりしました。
(ま……でも、昨日ぁヤッてねーもんなー……昨日の繰り越しと思やぁ仕方ねーってか当然でさぁねー?)
「……うー……」
自分の不埒な体に心の中で言い訳をしていると、傍らに寄り添ってぐったりしていた妻が、何やら唸りながら両手で顔を覆いました。