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秘密の師範と内緒の愛弟子(ビスカスさんのサイドストーリー)
第6章 男装の弟子、女装する
「ダメダメダメっ!!花婿が、何言ってんのよっ?!奥様は、どうすんのっ?!」
「あー……」
ビスカスはへにゃっと笑うと口元をでれでれに緩め、困った様に頭を掻きました。
「花嫁様の事ぁ、式で散々踊らせちまいやしたからねー?……宴席じゃあ、ちっと休憩してて頂くことになったんですよ。俺ぁ、歌うか、奥様以外の誰かと踊るか、見物するかしか用が無ぇんでさあ」
「でもダメ。花婿が身内でもない独り身の娘と踊るなんて、有り得ないわ!!」
ウバシはちらっとジャナを見て、「あんなエッロい踊り!」という部分を略しました。
「や、だからって……独身男と踊るってな、余計マズいんじゃ、」
ビスカスは「あんなエッロい踊り。」という部分を、ちらっとジャナを見たウバシをちらっと見て、略しました。
眉間に皺を寄せた男二人が、けろりとしているジャナを挟んで、うーん、と考えた後。
「……ジャナ。ワタシと踊りましょ!」
「えっ?!」
ウバシの言葉に、ビスカスもジャナも驚きました。