この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
プロポーズ体験売り出します
第7章 目的達成につき販売終了
一人で弁当を広げる淋しさを、こんなに感じたことは今まで一度もなかった。
総務部長でもあるまり恵ちゃんと別々に昼休憩をとることは何度もあった。
だけど不安にさいなまれながらの休憩時間は初めてだ。
・・いったい何が起ころうとしてるんだ・・
時計の針の動きを目で追う。
そんなことくらいしか、できることが今のところ、無い。
その時計の針が午後1時から7周ほどしたところでドアのあく音が聞こえた。
まり恵ちゃんのお帰りだ。
「ちょっと遅くなっちゃった、ごめんね」
バッグを自分のデスクに置くとすぐにソファの方へ手を伸ばす。
こっちに座って、と促され黙ったまま移動した。
座ってもまだ沈黙している俺の様子を窺うでもなく、
まり恵ちゃんはミーティングの始まりを告げた。