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プロポーズ体験売り出します
第2章 二人だけのオフィス
「あの」
短く声をかけるとまり恵ちゃんが察したようにうなずいた。
「ここじゃないの、私たちのデスクは」
「え?」
「ここは総務部の部屋。御覧の通り空いているデスクもスペースも無いんで、
挨拶を済ませたら移動します」
「移動?ってどこへ?」
「お向かいの3階を借りているの」
裏通りに面した窓に使づくまり恵ちゃんの後ろから肩越しに外を見下ろす。
細い通りを挟んで向かいにある3階建ての小さなビル。1階は洋服屋。
そこの3階が新事業部、すなわち俺たちのオフィスになるってわけか。
「私たちの事業部と本業はまるで正反対なわけじゃない?本物と偽物・・
それにまだ正式な事業部じゃないんだから、わざわざ社の中にスペース作るのも
時間と労力の無駄だし。ちょうど裏のビルのオーナーと私が知り合いで
おまけに3階が空いてるっていうから借りることにしたのよ。
本社と近くていいでしょ?」
短く声をかけるとまり恵ちゃんが察したようにうなずいた。
「ここじゃないの、私たちのデスクは」
「え?」
「ここは総務部の部屋。御覧の通り空いているデスクもスペースも無いんで、
挨拶を済ませたら移動します」
「移動?ってどこへ?」
「お向かいの3階を借りているの」
裏通りに面した窓に使づくまり恵ちゃんの後ろから肩越しに外を見下ろす。
細い通りを挟んで向かいにある3階建ての小さなビル。1階は洋服屋。
そこの3階が新事業部、すなわち俺たちのオフィスになるってわけか。
「私たちの事業部と本業はまるで正反対なわけじゃない?本物と偽物・・
それにまだ正式な事業部じゃないんだから、わざわざ社の中にスペース作るのも
時間と労力の無駄だし。ちょうど裏のビルのオーナーと私が知り合いで
おまけに3階が空いてるっていうから借りることにしたのよ。
本社と近くていいでしょ?」