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プロポーズ体験売り出します
第3章 最低一つは売れるはずの商品作り
リサーチを終えてオフィスに戻ると、俺の顔を見たまり恵ちゃんが
椅子をくるくると回転させながら悪戯っぽい笑みを見せた。
「ただいま戻りました。なんか楽しそうっすね、良い事でもあったんですか?」
さっき社長との打ち合わせだってことを浮かない顔して呟いていたのに、
俺の問いかけにまり恵ちゃんは180度ムード変換して
両手を頭の上にかざして丸を作った。
「いよいよ販売開始よ、プロポーズ体験。
さっき最終確認して社長からゴーが出たから、さっそくホームページ
オープンするわよ」
「おっ!マジすか?とうとう店開きですね」
思わす手を叩いて喜んじまった。俺とした事が、イメージ崩れるじゃねえか。
そんな子供っぽい一面を見たまり恵ちゃんは、
「菱沼君もかわいいとこあるのね」と鼻に皺を寄せてからかうように笑った。
「お恥ずかしい・・・でも素直に嬉しいっすね。ゼロから始めた企画が
いよいよ大衆の前にさらされるんですから。
あとは反応ですよね、客が来るか」