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プロポーズ体験売り出します
第3章 最低一つは売れるはずの商品作り
俺の掛け声とともにまり恵ちゃんが、握ったマウスに力を入れる。
10時きっかりにifのホームページがオープンした。
ああ緊張した!とふにゃふにゃとした声を上げたまり恵ちゃんは、
オフィスの外に飛び出て階段を小気味よい足音を立てながら降りて行った。
何しに行ったのか、どこへ行ったのか。
まり恵ちゃんの行動を気にしながらも俺はパソコンの画面を見つめ続けていた。
するとすぐにドアのあく音がして、俺が顔を向けると
洋服屋の水神さんがまり恵ちゃんの背中に引っ付くようにして入ってきた。
きりりとした目を三日月のようにゆがめた笑顔が、
何とも言えなく俺の中心をきゅんとさせた。
水神さんのこんな笑顔、こんなに間近で見るのは初めてだ。
お疲れ様ですとかすかに漏らしながら俺にちょこんと会釈すると、
パソコンの画面をのぞき込んでからパチパチと小さく手を叩いた。
「とうとうオープンしたのね」
うん、と頷くまり恵ちゃんに水神さんは
「あたしも発注しようかしら?」そう言って俺の顔を真正面からとらえて
「で、プロポーズ代理人はキミが担当してくれるのよね?」
弾むような声を上げ小首をかしげた。
10時きっかりにifのホームページがオープンした。
ああ緊張した!とふにゃふにゃとした声を上げたまり恵ちゃんは、
オフィスの外に飛び出て階段を小気味よい足音を立てながら降りて行った。
何しに行ったのか、どこへ行ったのか。
まり恵ちゃんの行動を気にしながらも俺はパソコンの画面を見つめ続けていた。
するとすぐにドアのあく音がして、俺が顔を向けると
洋服屋の水神さんがまり恵ちゃんの背中に引っ付くようにして入ってきた。
きりりとした目を三日月のようにゆがめた笑顔が、
何とも言えなく俺の中心をきゅんとさせた。
水神さんのこんな笑顔、こんなに間近で見るのは初めてだ。
お疲れ様ですとかすかに漏らしながら俺にちょこんと会釈すると、
パソコンの画面をのぞき込んでからパチパチと小さく手を叩いた。
「とうとうオープンしたのね」
うん、と頷くまり恵ちゃんに水神さんは
「あたしも発注しようかしら?」そう言って俺の顔を真正面からとらえて
「で、プロポーズ代理人はキミが担当してくれるのよね?」
弾むような声を上げ小首をかしげた。