パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 最低一つは売れるはずの商品作り

「あ・・はい、一応・・つーか、この部署俺しか男がいないんで。
　こんなので満足してもらえればいいんですけどね」

心にもない謙遜にふっと鼻を鳴らしたことをまり恵ちゃんも水神さんも気づいて、
両脇から挟まれるようにして肩をどつかれた。

「いいわねぇ、それだけ自分に自信があると気持ちいいでしょ？」

「中野さん、それ褒めてんですか？それとも嫌味？」

二人の、イケてる年上女の笑い声に包まれて、なぜか幸せを感じた俺って、
もしかしたら年上好みなのか？なんてな。

「決めた、さっそく申し込みするわ。私が第一号のお客さんになるわよ」

水神さんは本気らしい。

「ありがとうございます。あ、でも一応ネットのみでの発注なんで
　あとでウェブ申し込みお願いしますね」

注文がほぼ確定、だからと言って浮かれるような上司じゃない。
さすがまり恵ちゃん。

「じゃあ家に帰ってからやるわ。明日の朝には第一号のお客からの
　注文が入っているから」

じゃあね、と手をひらひらさせながら水神さんは店に戻っていった。