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プロポーズ体験売り出します
第5章 二人目のお客様
なんで、どうして。
女ってよく聞いてくる。
理由が必要な事柄だとは思えないんだけど、なぜか女は聞きたがる。
いつもならくだらねえと一言で終えるとこだけど、今の相手はお客様だ。
とりあえずなんか理由を考えるか・・
「う~ん、今はこいつだって思える相手に出会っていないから、かな。
まだ人生の四分の一くらいしか生きてないんだから、出会いだって少ないわけだし。
これからそういう人に巡り合うだろう、ってことじゃダメですかね」
まあ、そこそこな模範解答だ。
納得してもらえるだろうと彩加の顔をのぞき込む。
するとプイっと窓の外に顔を向け一呼吸してから俺に向きなおった。
「未来がある人は未来に期待できるもんね」
その言葉の意味と棘のあるような彼女の眉間が、一瞬だけど俺の心を曇らせた。
あまりに後ろ向きな彩加に返す言葉を探したけど、
なぜか俺の唇は言葉を発することができなかた。
それほど彩加のかもし出す負のオーラが痛々しかったからだ。
その後しばらく沈黙が俺たちを包んだが、急激にテンションを変えた彩加が
スマホを俺に向けて、ここのパンケーキ食べようよと体を揺らした。
さっきまでの棘だらけだった雰囲気はいったいなんだったのか。
つかめねぇ。
だけどこのつかみどころのなさが今どきの、俺たちなのかもしれない。
女ってよく聞いてくる。
理由が必要な事柄だとは思えないんだけど、なぜか女は聞きたがる。
いつもならくだらねえと一言で終えるとこだけど、今の相手はお客様だ。
とりあえずなんか理由を考えるか・・
「う~ん、今はこいつだって思える相手に出会っていないから、かな。
まだ人生の四分の一くらいしか生きてないんだから、出会いだって少ないわけだし。
これからそういう人に巡り合うだろう、ってことじゃダメですかね」
まあ、そこそこな模範解答だ。
納得してもらえるだろうと彩加の顔をのぞき込む。
するとプイっと窓の外に顔を向け一呼吸してから俺に向きなおった。
「未来がある人は未来に期待できるもんね」
その言葉の意味と棘のあるような彼女の眉間が、一瞬だけど俺の心を曇らせた。
あまりに後ろ向きな彩加に返す言葉を探したけど、
なぜか俺の唇は言葉を発することができなかた。
それほど彩加のかもし出す負のオーラが痛々しかったからだ。
その後しばらく沈黙が俺たちを包んだが、急激にテンションを変えた彩加が
スマホを俺に向けて、ここのパンケーキ食べようよと体を揺らした。
さっきまでの棘だらけだった雰囲気はいったいなんだったのか。
つかめねぇ。
だけどこのつかみどころのなさが今どきの、俺たちなのかもしれない。