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プロポーズ体験売り出します
第5章 二人目のお客様
目的地であるみなとみらい駅で降りて、まずは彩加のリクエストである
パンケーキの店を目指した。
しかしなんで女子はパンケーキが好きなんだ?
デザートのカテゴリーに入ると俺は勝手に解釈しているが、
あの量は半端なくメシに匹敵する。
いわゆる薄っぺらなホットケーキが3枚もあるのにフルーツもどかどか。
おまけにおかしいんじゃないか?とクレームをつけたくなるほどのクリームの量。
いくら甘いものが好きな俺でもあれはムリ。
さっきの写真を思い出し少し憂鬱になったけど、
外の景色が見える席に座りメニューを見てからその憂鬱さが半減した。
「ほほう、クリーム無しもあるんだ。だったら俺これにする」
「あれ?菱沼君甘いの好きだって言ってたじゃん。あれは作り話ですか?」
「ヒドイ言い方だなぁ。いや、甘いの好きだけどこの量のクリームはムリっしょ」
自然に流れる会話が心地いい。
「あのさ、絹田さんって一緒にいて楽っていうか楽しいよね」