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プロポーズ体験売り出します
第5章 二人目のお客様
いよいよゴンドラに乗り込む。
とまっちゃくれないゴンドラの動きに合わせて素早く中に入る。
座る場所を考えている間にドアが閉まりガチャンと鍵のかけられる音がした。
次第に高さを増していく。
私こっち!と彩加が座る場所を俺の正面に移動させるとゴンドラがぐらっと揺れた。
「うわぁ!高くなってきた!」
彩加は360度見回して高さと眼下の景色を楽しんでいるが、
この観覧車の一周は15分。もたもたしているともう一周しなきゃならなくなる。
早速プロポーズ体験へと誘わなければ。
「彩加、こっちおいで」
彼女の腕をとり俺の隣に座らせる。
指と指を絡ませる恋人つなぎをしてから彼女と視線をがっちりと絡ませる。
「俺と結婚してほしい。一生俺のそばにいてくれ。
俺も彩加のそばにいる。これからの人生は二人で歩いていきたい。
だから、結婚してください」