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プロポーズ体験売り出します
第6章 いよいよ、3番目のお客様
淡々とした口調で彼女の気持ちを短く報告した。
望めない結婚、叶わないプロポーズ。
解っているけど判り切れない心の葛藤を、さらけ出せない様子が痛々しかった。
若造の俺がどこまで水神さんの本心を理解できるかわからないけど
俺なりに頑張ってみます、とやる気を見せるとまり恵ちゃんは
それまで逸らしていた視線を俺の瞳にぶつけてきた。
「それで・・彼女の不倫相手が誰かってことは言っていなかった?」
え?そこ?と思わず口をついて出た。
確かに他人の裏側に興味をそそられる気持ちは誰にでもあるだろうけど、
まず最初にそこから入るとは、正直少し意外だと思った。
仕事に関してはプロ意識の高いまり恵ちゃんが?って。
それと同時に喋ってしまってもいいのものか一応の躊躇もした。
いくら本人が自分から教えてくれたっていったって、
ここだけの話ってやつかもしれないし。
でも誰にも言わないでとも言っていなかった。
俺にだけ教えるなんてことも特に口にしていなかった。ということは、
俺がまり恵ちゃんに喋っちまうことだって簡単に推測できただろうけど、
それも含めてOKということかもしれない。
でも・・でも・・・あぁ、どうしよう?・・・
望めない結婚、叶わないプロポーズ。
解っているけど判り切れない心の葛藤を、さらけ出せない様子が痛々しかった。
若造の俺がどこまで水神さんの本心を理解できるかわからないけど
俺なりに頑張ってみます、とやる気を見せるとまり恵ちゃんは
それまで逸らしていた視線を俺の瞳にぶつけてきた。
「それで・・彼女の不倫相手が誰かってことは言っていなかった?」
え?そこ?と思わず口をついて出た。
確かに他人の裏側に興味をそそられる気持ちは誰にでもあるだろうけど、
まず最初にそこから入るとは、正直少し意外だと思った。
仕事に関してはプロ意識の高いまり恵ちゃんが?って。
それと同時に喋ってしまってもいいのものか一応の躊躇もした。
いくら本人が自分から教えてくれたっていったって、
ここだけの話ってやつかもしれないし。
でも誰にも言わないでとも言っていなかった。
俺にだけ教えるなんてことも特に口にしていなかった。ということは、
俺がまり恵ちゃんに喋っちまうことだって簡単に推測できただろうけど、
それも含めてOKということかもしれない。
でも・・でも・・・あぁ、どうしよう?・・・