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プロポーズ体験売り出します
第6章 いよいよ、3番目のお客様
少しひねた声を出すと、今度は人が変わったように驚きに言葉をゆがませるまり恵ちゃん。
「そうなの、驚いたわ。社長の女癖の悪さはこのあたりでも有名だけど
まさか、水神さんも」
まり恵ちゃんは自社の社長が人様に迷惑をかけていることを嘆くように
天を仰いでいるが、その目は何とも冷淡だった。
白目の中の黒目は池に落ちたガラス玉のように、
熱を発していないただの物体のようだった。
「あの・・でも受けるんですよね?体験・・」
微妙な空気は商談不成立の予感なのかと心配になって聞いてみたが、
まり恵ちゃんは
「当り前じゃない。ご注文いただいたんだから、お客様のご満足いただけるよう
しっかりとやってちょうだいよ」と俺の背中を叩いた。
「で、水神さんが不倫相手から言ってもらいたい言葉って、どんな言葉?」
「はい、えっと・・『他の誰よりお前が一番大切で一番愛している。
本当に欲しいのはお前だけだ』って」
「そうなの、驚いたわ。社長の女癖の悪さはこのあたりでも有名だけど
まさか、水神さんも」
まり恵ちゃんは自社の社長が人様に迷惑をかけていることを嘆くように
天を仰いでいるが、その目は何とも冷淡だった。
白目の中の黒目は池に落ちたガラス玉のように、
熱を発していないただの物体のようだった。
「あの・・でも受けるんですよね?体験・・」
微妙な空気は商談不成立の予感なのかと心配になって聞いてみたが、
まり恵ちゃんは
「当り前じゃない。ご注文いただいたんだから、お客様のご満足いただけるよう
しっかりとやってちょうだいよ」と俺の背中を叩いた。
「で、水神さんが不倫相手から言ってもらいたい言葉って、どんな言葉?」
「はい、えっと・・『他の誰よりお前が一番大切で一番愛している。
本当に欲しいのはお前だけだ』って」