この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
プロポーズ体験売り出します
第6章 いよいよ、3番目のお客様
その時に、嘘でもいいからプロポーズされてみたいと
妄想話に花を咲かせたと水神さんは笑った。
確か、プレゼンの時まり恵ちゃんは、プロポーズを体験してみたいという
女性の話を聞いた、と言っていた。あれは水神さんのことだったんだ。
最低一人はお客がいる。まさに水神さんのために立ち上げた新事業と言っても
過言ではないのかもしれない。
「この話をした時、彼女ももしかしたら私と同じ?って思った。
だからプロポーズ体験なんていう商品を思いついたのかもしれないって」
まり恵ちゃんはその場でアイディアを生み出したのだという。
素早すぎる反応に驚かされる。だけど、もしかしたらこの人しか
買ってくれないかもしれないって考えなかったのだろいうか。
一つしか売れないものを作ったって意味がないだろうに。
さらにその時の様子を水神さんは振り返る。
「なんか、すごく必死に突き進もうとしているように感じたの、彼女の眼が。
それは私のためじゃなく何かを探し出したかったんじゃないかしら」
妄想話に花を咲かせたと水神さんは笑った。
確か、プレゼンの時まり恵ちゃんは、プロポーズを体験してみたいという
女性の話を聞いた、と言っていた。あれは水神さんのことだったんだ。
最低一人はお客がいる。まさに水神さんのために立ち上げた新事業と言っても
過言ではないのかもしれない。
「この話をした時、彼女ももしかしたら私と同じ?って思った。
だからプロポーズ体験なんていう商品を思いついたのかもしれないって」
まり恵ちゃんはその場でアイディアを生み出したのだという。
素早すぎる反応に驚かされる。だけど、もしかしたらこの人しか
買ってくれないかもしれないって考えなかったのだろいうか。
一つしか売れないものを作ったって意味がないだろうに。
さらにその時の様子を水神さんは振り返る。
「なんか、すごく必死に突き進もうとしているように感じたの、彼女の眼が。
それは私のためじゃなく何かを探し出したかったんじゃないかしら」