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ぴーちがーる
第1章 ぴーちがーる
アタシは、悲しくなってしまいましたので、くすんくすんと泣き出したのでありました。

くすんくすんくすん…

くすんくすんくすん…

はーくん…

シホ…

悲しいよぅ…

悲しいよぅ…

シホ…

はーくんにきらわれてしまったので…

悲しいよぅ…

くすんくすんくすん…

くすんくすんくすん…

はーくんは、何も言わずにくすんくすんと泣きじゃくっているアタシのもとへやって来ました後に、アタシを抱きしめて、背中をやさしくなでていました。

はーくん…

はーくん…

はーくんは、悲しげな声でアタシにこう言いました。

「シホちゃん…シホちゃん…」
「くすんくすんくすん…くすんくすんくすん…」
「シホちゃん…どうして急におこりんぼになっちゃったの?…どうして急におこりんぼのシホちゃんになっちゃったの?」
「くすんくすんくすん…くすんくすんくすん…」
「ぼく…やさしいシホちゃんが大好きなのだよ…やさしいシホちゃんが大好きなのだよ…なのにどうして…」

はーくんは、なおも悲しげな声でアタシに言うていましたので、アタシははーくんに『はーくん…ごめんね…』と言いまして、ワーッと泣き出したのでありました。
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