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蝶々と甘い蜜。
第5章 嫉妬で狂ったセックス
「結衣?」


ゆっくりとベッドに寝かされて
止まらない涙をそっと三島がぬぐってくれた。
三島には言いたいことがいっぱいある。
ずっと言いたいことを溜めこんできたから
何から言えばいいのか正直分からない。


「んっ……」


三島にキスをされて
何か薬と水を飲まされた。
口端から水が垂れてしまって首筋を伝って流れてくるのが
少し冷たくて心地がいい――


「酔い覚ましの薬だから、一晩眠れば大丈夫だよ。」


「眠る……?」


今まで三島とこの部屋で会えば
すぐにセックスをしてあまり会話は交わさなかった。
終われば私は疲れて眠ってしまうことが多かったけど
三島は朝起きたらいつもいない。
だから、一緒に寝た記憶なんてなかった。

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