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蝶々と甘い蜜。
第5章 嫉妬で狂ったセックス
「私はずっとあなたのことが好きで、あなたの愛が欲しいと願ってきた。」


もう、こんな近くで三島の顔を見ることはないだろう。
だからこそ、よく目に焼き付けておかなきゃ。


いつもビシッとまとまっている髪の毛は本当はサラサラだってこと。
左目の横に小さいほくろがあること。
肌は私よりすごく綺麗なこと。
私と同じ名前の愛している女性の名前を呼ぶ憎い唇…。


「さようなら、三島さん。」


もう、「また」はつけれない。
自分のためにも、私から別れを告げるのがベストだ。


「まだ、日にちは残っているのは分かっています。だけど、もう……心が限界なんです。あと何回三島さんに会えるのか、数えている自分が嫌なんです。自分との契約が終わったら、三島さんはまた別の女性を探すのかなとか、結衣さんに会いに行くのかなとか……もう、色んな感情を10年我慢してきたんです。どうか、許してください……。」


三島とまだつながっている状態でこんな話をしている自分。
どれだけ自分の中に三島に対しての感情を溜め込んできたのかがわかる。
それぐらい自分の中で切羽詰っていたから……。
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