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蝶々と甘い蜜。
第6章 蝶が羽ばたくとき
「大丈夫ですか?これよかったらお水まだ飲んでいないから……」
ベンチに一緒に腰かけて渡されたペットボトルを開けて
一口飲むと、カラダ中に染み渡る感じがした。
もっと…もっと飲みたいけど、飲んだ分だけまた涙が出そうで怖くなった。
「無理して飲まなくていいですから。」
福田さんはとにかく優しい人で
社内では「優しすぎる」とよく言われていた。
口数は多いほうではないけどとにかく優しくて気が利く人。
優しいから、私から離さない限り三島のことは聞いてこないだろう。
「三島さんのこと……」
「宮園さん。」
「え?」
三島のことを話そうとした途端、福田に声を遮られた。
しかも、ちょっと強めの口調で……
「俺……宮園さんのことが好きなんです。」
「福田さん……」
福田さんの真っ直ぐに私を見つめてくる瞳が
今の私には眩しくて、つい視線を外してしまった。
ベンチに一緒に腰かけて渡されたペットボトルを開けて
一口飲むと、カラダ中に染み渡る感じがした。
もっと…もっと飲みたいけど、飲んだ分だけまた涙が出そうで怖くなった。
「無理して飲まなくていいですから。」
福田さんはとにかく優しい人で
社内では「優しすぎる」とよく言われていた。
口数は多いほうではないけどとにかく優しくて気が利く人。
優しいから、私から離さない限り三島のことは聞いてこないだろう。
「三島さんのこと……」
「宮園さん。」
「え?」
三島のことを話そうとした途端、福田に声を遮られた。
しかも、ちょっと強めの口調で……
「俺……宮園さんのことが好きなんです。」
「福田さん……」
福田さんの真っ直ぐに私を見つめてくる瞳が
今の私には眩しくて、つい視線を外してしまった。