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蝶々と甘い蜜。
第7章 歯車が狂うとき
「実はあのあと取引先の人がきて…だから中々携帯に連絡できなくて、ごめん!」


「それは別に……。」


「……さっきの男の人。」


何を言われるか分からなくて、福田さんの顔を見ていなかった私の身体はビクンと動いたのが自分でもわかった。よりによって、なんで福田さんにあんな姿を見られたんだろう。


「三島さんと……会っていたの?」


「たまたま通りかかったみたいで……。」


「そう……。」


「……映画、何観ようか。調べてみよう。」


自分から話題を振って、もう三島の話はなかったことにしてもらいたい。そういう思いで映画の話を振ってみた。


「宮園さん……」


「……何?」


「宮園さん!」
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