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蝶々と甘い蜜。
第10章 切ない想い
「私は何もしていません。失礼します。」
甲斐が出て行って、すぐに携帯が鳴った。
福田からの着信だった。
「福田さん、どうしたの?」
「……あ……」
「福田さん……?」
「ごめん、電話して……迷ったんだけどどうすればいいのか分からなくて。」
「どうしたの?」
「三島さんが……」
「三島さんが、どうしたの?」
「テレビつけてみて」
「テレビ……?」
福田さんの態度からして
いい話じゃない。
それが伝わってきて、リモコンを握る手が震えていた。