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蝶々と甘い蜜。
第10章 切ない想い
「結衣さん!」
甲斐さんが呼び止める声が聞こえたけど
振り向くことはできなかった。
振り向いたら…立ち止まったら…
泣いている顔を見られたら
私はもう飛び立てないから。
「これでよかったのよね……?」
「あぁ……」
「代表!歩いて大丈夫なんですか?」
「甲斐、大丈夫だ。心配してくれてありがとう。迷惑をかけたな。」
「一体いつからここに……」
「最初からずっとだ。」
「では、奥様の気持ちも……」
「車の中で、彼女の気持ちは聞いた。これから……できるだけの償いをするつもりだ。」
「償いって……それって……」
「……私のことはもう愛していないの。だから、彼女と…結衣さんとも私とも結ばれない決断をしたいって。」
甲斐さんが呼び止める声が聞こえたけど
振り向くことはできなかった。
振り向いたら…立ち止まったら…
泣いている顔を見られたら
私はもう飛び立てないから。
「これでよかったのよね……?」
「あぁ……」
「代表!歩いて大丈夫なんですか?」
「甲斐、大丈夫だ。心配してくれてありがとう。迷惑をかけたな。」
「一体いつからここに……」
「最初からずっとだ。」
「では、奥様の気持ちも……」
「車の中で、彼女の気持ちは聞いた。これから……できるだけの償いをするつもりだ。」
「償いって……それって……」
「……私のことはもう愛していないの。だから、彼女と…結衣さんとも私とも結ばれない決断をしたいって。」