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蝶々と甘い蜜。
第11章 青いバラ
「宮園さん、いいかな?」


「はい。」


「この研究所に興味を持ってくださる方がいらっしゃるから説明とかお願いしてもいいかな?私は大学のほうへ講義に行かないといけなくて。」


「はい、大丈夫ですよ。」


「説明終わったら帰っていいから。悪いね、よろしく頼むね。ここに資料とサンプル置いておくから。」


「は、はい…」


女性1人では運ぶのは大変そうなぐらいの量の資料
そしてガラスケースに入った一輪のバラ
よろよろしながら応接室へと向かった。


「あ……す、すいません!ドアを開けていただきたいです!」


ガラスケースを割らないように脇にかかえて
資料を両手で持っていたらドアを開けれなかった。


ガチャっとドアが開く音が聞こえてきた。


「すいません、お客様に開けていただいて……お待たせいたしました。」


「どうして……」


「え?」


「青いバラの研究を?」


資料をデスクに置く前に質問がきた。
そっとデスクに荷物を置きながら質問の答えに集中する。


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