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蝶々と甘い蜜。
第2章 契約
「やっと緊張がほぐれたか。」
「…はい。」
「質問に答えよう……私は見てのとおり結婚している。」
三島に見せられた細長くい左指の薬指には結婚指輪がはめられている。
その指輪にそっと口づけをする三島のことを
私はなぜか素敵だと思ってしまった。
こんな風に結婚しても夫に愛される妻は幸せだなと――
「察しの通り君は妻と同じ名前だ……私は妻を愛しているが、結婚式のあと私の前から消えてしまった。」
「え…?」
「彼女は20歳だった…お見合いとはいえ、お互い愛し合って結婚したつもりだった。だけど彼女は、突然姿を消した……だから20歳以降の妻を私は知らない。」
「でも…私は名前と年齢しか同じじゃないですよ……」
「…はい。」
「質問に答えよう……私は見てのとおり結婚している。」
三島に見せられた細長くい左指の薬指には結婚指輪がはめられている。
その指輪にそっと口づけをする三島のことを
私はなぜか素敵だと思ってしまった。
こんな風に結婚しても夫に愛される妻は幸せだなと――
「察しの通り君は妻と同じ名前だ……私は妻を愛しているが、結婚式のあと私の前から消えてしまった。」
「え…?」
「彼女は20歳だった…お見合いとはいえ、お互い愛し合って結婚したつもりだった。だけど彼女は、突然姿を消した……だから20歳以降の妻を私は知らない。」
「でも…私は名前と年齢しか同じじゃないですよ……」