この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蝶々と甘い蜜。
第2章 契約
「これはビジネスだ。三島グループの未来を救うビジネス。だから、それなりの対価を君に払うんだ。」
最初は、愛されもしないなんて
馬鹿にされているって思った。
だけど、ビジネスだと言われると…自分のことをそれだけ求めてきてくれることに
ほんの少し、ほんの少しだけ、嬉しくなった。
「返事は急いでいない。だから、ゆっくり考えてほしい。」
ずっと跪いている三島が私の右手をそっと握ってきて
三島の体温が伝わってくる。
表情や言葉が冷たく感じる時もあるけど
ただひとりの女性を愛して、何千人という従業員の生活を背負っている
哀れな男性なのかもしれない。
「君が望むものは何だってあげよう。契約をしてくれるのであれば…」
「それは……私がカラダを差し出すという契約ですか?」
「……愛を求めないという契約だ。私も、君もお互いに。」
「……もし、あなたの愛が欲しいと言ったら?」
「その時は、別れの時だ。」
最初は、愛されもしないなんて
馬鹿にされているって思った。
だけど、ビジネスだと言われると…自分のことをそれだけ求めてきてくれることに
ほんの少し、ほんの少しだけ、嬉しくなった。
「返事は急いでいない。だから、ゆっくり考えてほしい。」
ずっと跪いている三島が私の右手をそっと握ってきて
三島の体温が伝わってくる。
表情や言葉が冷たく感じる時もあるけど
ただひとりの女性を愛して、何千人という従業員の生活を背負っている
哀れな男性なのかもしれない。
「君が望むものは何だってあげよう。契約をしてくれるのであれば…」
「それは……私がカラダを差し出すという契約ですか?」
「……愛を求めないという契約だ。私も、君もお互いに。」
「……もし、あなたの愛が欲しいと言ったら?」
「その時は、別れの時だ。」