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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第15章  障害物狂想曲━ アジタート ━
  


「判りました。お気をつけて。」


「はい。」


 彼女を連れて階下に降下りた。


 》 》 *


「戻ったぞ。」


「首尾は?」


「上々でございます。」


「ああ、いい感じだぞ。」


 男2人は、部屋で待っていた2人に答えた。


「そう、これで引くでしょうか?」


「ジュリアスさまが引かないのなら、〝黒髪の乙女〟がもっと辛酸を舐めることになるだけよ。あの方は、まだまだ上流階級の恐ろしさを知らないのよ。
 たとえ王さまに公認を頂いてもこの貴族社会で一般人の彼女は、認められないし苦労をするだけよ。
 そうして上手くいかなくなるのは、明らかなのに・・・考えが浅はかだわ。」


「そうですね。彼女から逃げ出してくれれば問題ないですね。」


「ええ、そう言うことよ。これからも頼むわね。」


「畏まりました。」


  
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