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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第18章 障害物狂想曲━ インセンシブルメンテ ━
「おい、大丈夫か?〝なにが〟あった?」
居場所を訊いてすぐに1階の処置室に向かって包帯を巻いた護衛に声を掛けた。
「申し訳、ありません・・・ジェイド、、、さま・・・・・・」
「謝罪は、いい。いったい〝なにが〟あったのかを話して下さい。」
「ジェイドさまが、行かれた後に〝食事を運んで来た男女〟に襲われました。」
「顔を見たのですか?」
「はい・・・・・・」
「誰か、言えますか?」
「はい・・・伯爵令嬢のミエリアさまです。男は、見たことがありません。」
「そう、ですか・・・。判りました。君は、休んでいなさい。」
報告のために処置室を出た。
》 *
「ご苦労さま。」
自分がしでかしたことが頭の中を巡っていた。間違っているのは、当然だが仕方がなかった。
防音設備の整った病室からは、なにも訊こえない。