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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第18章  障害物狂想曲━ インセンシブルメンテ ━
  


「あなたのお陰でジュリアスさまを守ることが出来たわ。」


「はい・・・ミエリアさま。」


 先に出て来た女性にそう言われてもどうしても罪悪感が抜けない。


「あなたのお家のことは、私に任せて任に励んで。こんなに貢献してくれた方を見捨てたりしないわ。」


「ありがとうございます。」


「いいえ。では、失礼致しますわね。」


 女性は、一足先に帰って行ってしまった。


 部屋で〝なにが〟行われているのかを知らなかったがドアまで待っている数分が何時間にも感じた。


「おい、終わったぞ。」


「はい・・・・・・」


「あとは、お前に任せるからな。大丈夫だな。」


「はい。しかしひとつ・・・お願いが。」


「なんだ?」


「このままでは、怪しまれます。俺を殴って下さい。」


「ああ、そうだな・・・。判った、歯を食いしばれ。」


  
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