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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第20章 ソレは、伝説の・・・
少女は、助けられたことに感謝して国の者ために働き出しました。そして少女がやって来て3年が経ったある日、飢饉も疫病もパタリと息を潜めてのでした。
その代わりなのでしょうか少女の左腕は、付け根から綺麗に無くなっていたのです。王さまは、少女が〝なにをしたのか〟を問いただしましたがけっして語りませんでした。
それから半年後王女が隣国の王子と婚約しました。しかし王子は、父親の命令で国でクーデターを起こして乗っ取る計画を持っていたのです。
ある日王子は、王女のお側付きとなった少女に疑いを向けられます。王さまも王妃さまも少女を信じました。王子は、〝信じて欲しい〟と訴えました。
少女は、〝信じる代わりに国境に王子のお父上が配置した兵を全て引き上げさせて下さい〟とお願いしました。
王さまは、初めて隣国が国境に兵を集めていることを知りました。