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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第21章 朝には、甘い一時を
一瞬にして理性が吹っ飛びそうだった。
「おはようございます、ジュリアスさま。今朝は、お珍しくごゆっくりでたね。」
「ああ、おはよう。ロイ。」
タイミングがいいのかなんなのか・・・部屋を出ると執事が居た。
「お出掛けでしたね。」
「ああ、ミエリアの所へな。」
「気が重いですか?」
「まさか。哀れな女に逢うのは、憂鬱ではあるがな。そろそろ釘を刺してやらないとな。」
「そうですね。お供を致しますか?」
「いいや。お前は、珱月を見ててくれるか?」
「畏まりました。お気を付けて行ってらっしゃいませ。」
「ああ。」
執事と話しながら階下に降りてコートを羽織る。
「行ってらっしゃいませ、旦那さま。」
「ああ、行ってくる。そうだ、マリー。」
「はい。」
「風呂の準備を頼む。」