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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第31章 ホオズキをはむ時
「やっぱり、だったな。」
「そう、ですね・・・どうしますか?」
「直接迎えに出向くしかないな。」
迎えに行かなければどんなことを吹き込まれるか・・・そんなことは、判りきっていた。
「長らくお邪魔した。用が済んだので失礼する。」
空港の者たちに挨拶をして部下を連れて出る。
「俺は、ミエリアの所に行って来るから隊に戻っていいぞ。」
「王さまにどうご報告を・・・」
「いいや。俺からするからお前は、仕事に戻れ。留守を頼むぞ。」
「判りました。お気を付けて。」
「ああ。」
部下を見送ってから公用車に乗り込む。行き先は、ただ一つ。
《《 *
「ミエリアさま、ジュリアスさまが・・・お見えです。」
「そう、中にお通しして。」
執事にそう伝えて立ち上がった。
信じる者が居ればソレは・・・真実。