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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第32章  真実は・・・・・・
  


 大切なのは、どちらが〝信用に足るか〟・・・なのだ。


 伯爵家と言えどもここは、没落寸前だ。その為家は、〝手入れが行き届いている〟とは・・・言えなかった。
 そんな敷地内に入り車を停めてインターホンを押す。訊き慣れてしまった執事の返答に毅然と名乗る。まぁ、名乗らなくともカメラ付きなので素性など判りきったものだが。


「いま開錠致します。」


 ドアが開くのが判る。


「いらっしゃいませ、ジュリアスさま。」


「なんで来たのかは、言わなくっても判っているな?」


 出迎えた執事にハッキリと告げた。


「ミエリアさまがお待ちですので中へどうぞ。」


「ふん、答えないって訳か。まぁ・・・いいだろう。お前に用がある訳じゃないしな。」


 悪態を付いても涼しい顔だ。さすがは、〝執事〟と言うべきか。


  
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