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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第32章 真実は・・・・・・
連絡を受けていた執事がドア越しに声を掛けてくれた。
「・・・判りました。」
重たい身体を起こして服を整える。両親を連れて帰って来る彼に疲れた表情を見せる訳には、いかない。
部屋を出るとメイドが待っていた。
「大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫。顔色が悪い?」
メイドが心配そうに声を掛けてくるので〝元気そうに見えない〟のかと・・・心配になる。
「いいえ、大丈夫です。ただ・・・最近よく眠れていないようなので・・・・・・」
「ふふ、ジュリアスさんの言う通りね。」
「え??」
「ジュリアスさんがいつだったか言っていたの。〝うちの使用人は、優秀だ〟って・・・マリーもそうなんだなって思っただけ。」
「そんな・・・それは、ロイさまのことです。」
「ううん、マリーもよ。」