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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第36章 愛、故に。
「痛いか?そのくらいなんだ。妹は、貴族連中から〝破談された女〟と蔑まれて一生を送るんだ。
結局は、貴族の花嫁になるのだから1度や2度の褥に侍《ハベ》るのがなんだと言うのだ。」
「あ・・・・・・っ」
男の怒りをぶつけられてもどうすることも出来ない。そして乱暴にベッドへと再び押し倒された。
「いやっ!!」
「うるさいっ!!クスリが効いてるハズだ。動けまい。」
「っ、う・・・・・・」
言われる通りに身体は、言うことを利かない。意識も気を張っていないとすぐに朦朧としそうだ。
「諦めろ。今頃ミエリアは、獄中で責め苦を味わっているだろう。だからお前は、俺が嫁げぬ身体にしてやる。
どんなに言葉や態度で取り繕っても心に刻まれたモノは、どうにもならない。あの1回でも折れなかったのなら・・・・・・何度でも、抱いてやる。」