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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第37章 身勝手な贖罪
* 《《
「あっ、ぅう・・・」
身勝手な律動に責めたてられ何度強制的に果てさせられたかも判らない。しかし終わりの見えない行為に半ば諦めがわき上がってきていた。
「おい、珱月。壊れたのか?」
余りにも反応が薄くなっていたのだろう男が時折そう訊いてくる。しかし応える気になどならない。
「もうすぐ、日が暮れる・・・来ないな。お前の王子さまは。」
こんな深い森の奥にある寂れた別荘に彼が来るハズがない。そして男の妹である彼女もその家族もここを口が裂けても言う訳がない。
私たちを苦しめたい。そう思っているのなら・・・きっと居場所など言わないだろう。
「おい、なんとか言え。」
「・・・もう、疲れ、ました・・・・・・」
ずっと男に合わせて来たが限界だ。