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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第38章 残酷な仕打ち
ビュクッ 牡が跳ねて蜜を無情にも吐き出している。
「(混乱してるから信じているな。ただの媚薬だよ、〝黒髪の乙女〟。でも・・・・・・これくらい、してやらないとな。ミエリア・・・)」
「いやっ、・・・どうしてっ!」
逃げる術もなく叫びだけ叫んでも助けもない寂れた深い森の中の屋敷では、男を煽る小道具に過ぎない。
「世の中は、理不尽な・・・モノさ。なあ、〝珱月〟・・・・・・」
「や、ァああっ!!」
低く耳元で囁かれ再び奥に蜜を注がれる。
何度も、何度も、なんどでも・・・・・・終わらない強制的な快楽の中でいつしか意識を手放した。
》 》
『どうしてなの!どうしてクロエは、王子さまを疑うの!!』
『王女さま。どうか世迷い言と切り捨てないで頂きたいのです。』