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ソレは、そっと降り積もる・・・。
第6章 〝愛〟を知らない
「珱月さまのことになると虚勢の仮面も理性も吹き飛んでおしまいになるのでしょう?
それは、ジュリアスさまが〝恋〟されているからです。本当にお好きなのですね。安心致しました。
ジュリアスさまが真剣なお気持ちならなんでもお手伝い致します、心から。」
「〝恋〟・・・・・・だと?」
「(っ、〝初恋〟・・・・・・って?!!)」
執事の言葉に驚いていると視線が合ってしまった。衝撃の事実に悶々としている主を尻目に執事は、そっと唇に指を立てて〝シーッ〟とやっている。
「王さまにもお妃さまにも祝福されております。もちろん私も祝福致します。」
「ロイ・・・俺は、〝恋〟しているのか?」
「ええ、してらっしゃると思いますよ。お気付きでは・・・ありませんでしたね。」
「ああ、これが・・・〝恋〟か。」