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チカちゃん先生のご褒美
第9章 チカ先生の卒業
「……先生?」
「何?」

 水のペットボトルをゆらゆら揺らしながら眺めていたら、内川くんが向かいのソファから立ち上がって、私の横に、少し間を開けて座った。

「先生、もしかして、鈴木しか、知らねーの?」
「え?」
「その……セックス的な意味でって事」

 隣に座った内川くんは、私をからかう様にでもなく、真剣な声でそう言った。

「俺らが視聴覚室で見た時、チカちゃん初めてだったんだよね?」
「……っ」

 そんなこと聞かれても、返事なんか、できない。黙ってたら、内川くんは違うことを聞いてきた。

「チカちゃんは俺らの後にも、また『ご褒美』やってたの?」
「まさか!!してないよ!」

 あの後、三年生は持っていない。
 もともと、あの年に三年生を持つことになったのも、異例だった。二年生から持ち上がる予定の先生が予定外の産休に入らなければ、副担任のままだったはずだ。
 急に三年生を持つことになって、悩んで、太郎さんに相談して……でも、提案されたからって教え子にあんなことをするなんて、自分は何も考えてなかったんだと、今では思う。

 それに。
 太郎さんと最後までしてからは、他の人とそういう事をするなんて、全然考えられなくなった。

「そっか……じゃあやっぱり、チカちゃんは鈴木しか知らないのに、鈴木はいろんな奴とヤッてるって事か」
「……それは」

 それは、そう……かもしれないけど。
 そんな風に皮肉っぽく言われると、ムッとする。

「チカちゃんは、それで良いの?」
「何が?」
「チカちゃんが鈴木に義理立てしてる間、鈴木は仕事を口実にして女子高生とヤリまくってんだよ?不公平じゃね?」
「……そうかもね」

 ……かも、じゃない。
 そうだよ、内川くん。

 太郎さんは、私にお預けさせてる間も、他の女の子には「ご褒美」を、あげてたんだよ。

 内川くんが今日言った事はどれも、考えたくないって思ってた事で、頭のどこかでずっと考え続けてた事だ。
 でも。

「でも、そうだったら、何?」
「何、って」
「だから、私も誰かとしたら、って事?……例えば、ちょうどここに居る、内川くんと?」
「そういう意味じゃ」

 さっきの皮肉に皮肉で返すと、内川くんは苦笑した。 
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