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チカちゃん先生のご褒美
第5章 チカちゃんの手は滑り止めの手

   *

「……ね……どう?」

 チカちゃんはか細い声で、俺らにそう聞いてきた。
 最初、恐る恐る触って、それから優しく握ってくれた……んだけど。

「ちょ!待って、これ無理っ」
「え?」
「ベストポジション探させて!!」
「う、うん」

 せっかくの機会だから、存分に味わいたい。
 立ったままだと、きっと早めに限界が来る。
 椅子だと、高さ的によくなさそうだ。もう少し、高い方が良い。
 俺らは熟考の末、フリチンという情けない格好は見ない事にして、机をチカちゃんの両脇に移動した。で、そこに座る。チカちゃんからもモノが見えやすくなって、良いんじゃないかな。

「お待たせしましたー」
「今度こそ、どうぞ、チカちゃん」
「うっ……うんっ……」

 チカちゃんは顔を真っ赤にして、両脇に差し出されたモノを握った。うん、さっきより良い高さだ。チカちゃんとの距離も絶妙。

「今度は、どう……?」
「ん、いー感じ」
「チカちゃんの手のひら、柔らけぇー」

 うん。気持ち良い。
 たどたどしく触られるのも、ちらちら見られるのも、すごく良い。
 あー……受験頑張って、良かった……!!!!

「ねー?」
「なぁにっ……」
「おっぱいも、ちょっとだけ触っていい?」
「えっ……」

 こら、野際。
 チカちゃんが、困ってるぞ。もっと言え!!
 俺も、ちょっと押しておこう。

「俺も、触りたい……今日は、脱がなくっても良いから……お願い。チカちゃん」
「……んっ……」

 目を閉じて、こくんと頷くチカちゃん。
 素直だなあ。何でも聞いてくれそうな気がしてくるほどだ。
 何でも聞いてくれるなら、まず全部脱いで触らせて欲しいし、他にも頼んでみたい事が、色々あるけど……ここで調子に乗ってはいけない。
 学生の本分は、わきまえておきたい。
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