この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
チカちゃん先生のご褒美
第8章 知佳先生の奮闘
*
「……ここ……?」
たどり着いた化学準備室には、「不在」って札がかかってた。
(不在でも、置いておいたら大丈夫かな……?)
そっと引き戸を引いてみたら、開くみたい。
図書室に持ってったら、そのまま忘れちゃうかもしれないし、知らない先生に会うのも、緊張するし。
(……うん。置いて帰ろう)
そーっと戸を開けると、薬品かなんかの匂いがした。目の前には型押しの目隠しガラスがはまった衝立が有ったけど、物を置けそうな場所は、無かった。
衝立の後ろには、机か棚か、とにかくなんか有るだろう。そこにファイルを置こうと思って、そーっと衝立の後ろに回った……ら。
「……失礼しま……」
「……っ……ぁ、ぃっ……!」
「え?」
机は、有った。
有ったけど、誰かが上に、仰向けに寝てて。
プリーツスカートから出た紺の靴下の目立つ白い脚が、空中でがくがく揺れていた。
「ぁ、ん……せんせっ、っ!」
「……あ。」
目を伏せて苦しそうに喘いでる人の脚の間に立ってた白衣の人が、私に気付いて、苦笑いした。
「え?!だれっ、きゃ……んむ!!」
「しーっ…………君も、しーっ、ね。」
スカートから突き出した脚の持ち主は、私を見て叫びかけて、白衣の人に口を塞がれ。
白衣の人は私にも、唇の前に指を立てて、「静かに」って合図した。