この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
チカちゃん先生のご褒美
第8章 知佳先生の奮闘

「ごめん、お待たせー。何の用?」

 先輩が開けっ放しにして行った戸を閉めてたら、衝立の向こうから白衣が覗いた。

「あ、これ……宮地先生から、渡すようにって」
「あー、ありがとね!お疲れ様、もう帰っていいよー」
「あのっ、先生っ!」

 あっさりファイルを受け取って、衝立の向こうに戻ろうとする先生を、引き止めた。

「ん?何?」
「えっと……いまのっ……」
「今の?」

 白衣の先生はこっちに向き直って、またごく普通ににっこり笑った。

「何?今のって」
「え……」
「新入生さん、お名前は?」

 答えに困っていたら、また質問された。

「……山田、知佳です……」
「ヤマダチカさんね。これ、宮地先生から預かって来たって事は……二組?」
「はい。」

 先生はファイルを持って、壁にぴったり付けられたキャビネットに寄りかかり、相変わらずにこにこと聞いてくる。

「ふーん、二組かー。……で、今のって、何だっけ?」
「えっ?……あの……三年生、が」

 三年生が、先生と……やらしいことしてました、なんて、言えない……。

「三年生が何?」
「そこの……机に、寝てて……」
「証拠ある?」

 下を向いて喋ってたら、上から声が降ってきた。

「証……」
「証拠が無いと、証明出来ない。証明出来ない物は、無いと同じだねー?……じゃ、お疲れ様」

 先生が手を振って、衝立の向こうに消えたので。
 私は、無言でそこを出た。
/116ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ