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チカちゃん先生のご褒美
第8章 知佳先生の奮闘
科学準備室でとんでもない目に遭った一日が終わり。
「おやすみなさい」
「はい、おやすみー」
家族に挨拶して、自分の部屋のベッドに入った。
新しい環境で疲れてるんだから寝ないとって思うけど、目が冴えて眠れない。
……してたよね、あれ。
ふと思いついて、起き上がって電気を点ける。
机の上のクリアファイルから、職員紹介を探し出した。
「……鈴木、太郎……?」
もう一人名前が書いてあるのは女の先生で非常勤ってなってるから、あの白衣の人は、鈴木太郎先生だ。
知りたい事が分かった。元通りに片付けて、電気を消して布団に潜り込む。
「……鈴木先生、か……」
相変わらず、眠くならない。眠くないからなんとなく、今日見た物を思い出しながら、下着の中に手を入れた。
あの先輩は、私に、気付かなかった。
「ん……」
そういうことって、周りに気付かなくなるくらい……夢中になっちゃうくらい、気持ち良いのかな……。
目を閉じて揺れていた脚を思い出しながら、脚の付け根に、触ってみる。
「ぁ……」
触れた指が、温かく濡れた感触に包まれた。
生理じゃないよね?終わったばっかりだし。
「っ……ん」
指を動かすと、ぬるぬると滑りが溢れて、増えていく。
したことなくても、ちゃんと、濡れるんだ。
あの先輩が、私なら。
私が、あの先生の相手なら。
そんな想像をしながら、手の動きは少しずつ大胆になって行った。
「っ……ぁ……せんせ……っ」
その夜は。
気持ち良いような気はしたけど、あの先輩みたいな、追い詰められる様な激しい快感は、訪れなくて。
荒くなりかけた息をごまかして、指をティッシュで拭いてゴミ箱に捨てると、ぎゅっと丸くなって眠った。