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チカちゃん先生のご褒美
第8章 知佳先生の奮闘

「……どこが気持ち良いか、憶えてる?」

 舐めてたら、太郎さんに聞かれた。
 筋みたいになってるとこが気持ち良いって、前に一度、教わった事がある。

「……ここ?」
「そう。よく憶えてたね」

 合ってたからか、頭を撫でられた。
 嬉しくて、手で支えて舐める角度を工夫して、筋をなぞる様にしてみる。

「ん……良いよ、知佳……」
「……口に入れても、いい?」

 舐め続けて、少し疲れて来ちゃった私は、太郎さんに聞いてみた。
 軽く頷かれて、また口を開けて咥えようとした。
 ……けど。


『じゃあさー、口はっ?』


 これが、野際くん……だったら。

 見た感じと、触った感じを思い出して。
 口を開けて咥え込むんじゃなくて、先を口に含んだ後に、もぐもぐするみたいに、ずらしながら少しずつ深くしてみた。

「知佳っ……」

 太郎さん、気持ちよさそう……?
 舌を細かく動かすんじゃなく、全体に押し付けるみたいにして、苺を潰す時みたいに優しく押したり、離したりしてみる。
 しばらくそんなことやなんかをしていたら、口の中がいっぱいになってきて、太郎さんが言った。

「……動かすから。歯、立てないで」
「ん」

 太郎さんが私の頭を押さえて、ソファのスプリングを鳴らして動き始めた。
 ちょっと、苦しい。
 けど、口を開けたら、イッてもらえなくなっちゃう。
 一生懸命、頑張ってたけど。

「知佳っ……口開け」
「っふぁ…………あ、ん……っ!」

 言われた通り、口を開けたら。
 口の中と、顔と、胸のあたりにも、たくさん出されて、かけられた。

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